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オリーブ眼科クリニック

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新型コロナウイルスワクチン②

新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が敷かれる中、皆様いかがお過ごしでしょうか。コロナ禍にも関わらず平素より数多くの患者様にいらしていただき、当院を信頼していただけることを光栄に思います。感謝申し上げます。

当院では新型コロナウイルスをはじめとした感染対策を行いつつ診療しております(※過去のblog参照※)ので、どうかご安心いただき、ご来院ください!

ところで、先日、新型コロナウイルスワクチンについてblogにてご説明させていただきました。当院の医療従事者は私、院長を含め全員がpfizer社の新型コロナウイルスワクチンを2回接種しております。その後、ワクチンにより抗体がしっかりついているのかどうかについて考察してみました。当院の医療従事者の具体的データを提示するのは、プライバシーの問題がありますので、以下に私、院長自身のデータを提示します。

3種類の抗体を測定しています。写真の左側が私のデータ、右側が基準値です。全て(+)となっており、数値も上昇しているのがわかると思います。詳しく述べると難しいため、簡単にご説明します。抗体(免疫グロブリン)には、IgA, IgD, IgE, IgG, IgMの5種類がありますが、ワクチン後に最も重要な働きをするのがIgGという抗体です。

※ちなみに、IgM抗体は既感染だけでなく、ワクチン接種後にも上昇します。そのほか、IgAも本来であれば感染防御に重要な役割を果たしております。少々難しい話になるため、詳細は割愛します。※

SARS-CoV-2IgG(S)は前回のblogでお話したコロナウイルスのSpike蛋白 (トゲトゲの部分 ※先日のblog参照※)に対する抗体です。

SARS-CoV-2IgG(S) 27,841 AU/mlとなっており、基準値よりはるかに上昇しているのがわかると思います。

基準値の50 AU/mlを超えているのは一目でわかりますが、この27,841 AU/mlは高いのでしょうか、低いのでしょうか。実は、どれくらいの値であれば効果があるのかはまだはっきりしていません。

以下に、株式会社BML様のデータを引用させていただきます。

要約すると、

・ワクチン接種後のSARS-CoV-2IgG(S)抗体価の中央値は、6,396 AU/ml

・感染したコロナウイルスの量を50%まで減らすことのできる抗体の値は、4,160 AU/ml

となっています。

SARS-CoV-2IgG(S) 27,841 AU/mlという院長自身のデータは上記の値を上回っており中央値以上あれば安心なのかなという印象を持ちますが、注意しなければならないのは、ワクチン接種をしてもコロナウイルスに決して感染しない、発症しないという訳ではありません。マスクやうがい・手洗いなどの基本的な感染予防策は必須です。

またこの抗体の値が、4,000AU/mlの人と40,000AU/mlの人でどのくらい免疫学的に予防効果が違うのかについてはまだわかっていません。当院の医療従事者のIgG抗体の値は、7,000~40,000AU/ml程度に分散していました。

このIgG抗体がどの程度の期間で減少してくるのかについては不明です。

追って、院長自身の抗体の値の変化についても今後検討してみたいと思います。

さて、少し別の話題です。

千葉大学病院が1,800人程度を対象としたワクチン後の調査をしており、興味深かったので簡単に箇条書きでご紹介いたします。

・pfizerの新型コロナウイルスワクチンを接種した人の99.9%が抗体陽性となった。

・抗体が付きやすい場合は、女性、1回目と2回目の投与間隔が長い、抗アレルギー薬内服中

・抗体が付きにくい場合は、年齢が高い、ステロイド内服中、飲酒の頻度が高い

でした。

下記リンクよりご紹介した千葉大学病院の研究についてのpdfファイルが開けますのでご興味ある方はチェックしてみてください。

info2021_03.pdf (chiba-u.ac.jp)

withコロナを生き抜くためには正確な情報収集が必要です。インターネット上にはコロナの件にかかわらず科学的根拠の低いデータが嘘・噂が散乱しており、情報を受け取る側のリテラシーも求められます。

ワクチンについて根拠のない噂などに皆様が惑わされないよう、今後もコロナウイルス関連についてわかることがあればblogにてお知らせいたします。

また、鎌ヶ谷市のワクチン接種ですが、医師会の医師たち、看護師さん達が一丸となって接種業務に全力を尽くしております。着実に接種が進んでおります。一日も早く、集団免疫を完成させられるよう私、院長としても鎌ヶ谷市の集団接種に協力して参ります。

ここまでの長文を読んでくださった方、ありがとうございました!

今後も当院を何卒よろしくお願いいたします。

院長 井出 光広

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