糖尿病網膜症は、糖尿病の合併症として発症する眼の疾患です。予備軍も含めると2,000万人といわれる糖尿病の患者数の多さもあって、糖尿病患者の約15%が発症し、成人での失明原因の第2位となっています。特に50~60歳代では失明原因の第1位となっています。
緑内障は目の奥にある視神経が障害される疾患です。緑内障の症状として視野欠損があります。疫学調査により40歳以上の成人の約20人に1人が罹患していると考えられており、さらに成人の失明原因の第1位となっています。
加齢により網膜の中心部である黄斑に障害が生じ、視野の中心部分が見えにくくなる病気です。加齢黄斑変性症は米国では成人の失明原因の第1位であり、日本においても患者数は増加しています。50歳以上の人の約1%にみられ、高齢になるほど多くみられます。
加齢黄斑変性症、網膜静脈閉塞症や糖尿病網膜症による黄斑部浮腫に対して行う治療です。顕微鏡を使用し、眼内に薬剤を少量注射します。麻酔は点眼麻酔で行い、短時間ですので日帰りで治療可能です。
小児眼科とは、まだ目の仕組みが完全に発達していない状態の小児が対象の眼科診療です。 生まれたばかりの赤ちゃんはまだ、明るさがわかる程度です。その後、いろいろなものを見ることで視力は発達し、大体5歳くらいで1.0に達すると考えられています。お子様の視機能発達の程度は外見では分かりにくいため、見過ごされやすく、なかなか気付くのが難しいのが現状です。個人差はありますが、3歳くらいになればある程度検査ができるようになります。